畳について

見直される、畳の魅力

畳の部屋 写真「畳の部屋に入るとほっと落ち着く」
「のんびりくつろいだ気分になる」―。
そんな畳の“癒やし効果”がいま、見直されています。

香り

畳の原料である「い草」の香りには、アロマテラピーのような鎮静効果があり、森林浴をしているかのような心地よさが感じられます。
「子どもの学習時の集中力を高める効果がある」という調査結果もあり、学びの環境にも向いていると注目されています。

新しい畳は青々としてすがすがしく、時が経つと飴色に近い色合いに変わっていきます。
そんな自然の風合いが日本人の肌によく合うため、わたしたちは畳の上で本能的に安らぎを感じられるといわれます。

触り心地

素足で歩く畳はとても心地が良いものです。柔らかすぎず硬すぎない、やさしい弾力と独特の凹凸は、足裏を程よく刺激し、さらには脳にも良い刺激を与えてくれます。

畳の部屋、その快適さの秘密は「い草」

癒やし効果はもちろん、畳には “空間”も快適にする効果があります。そこには、原料の「い草」が持つ性質や作用が大きく影響しています。

1.「天然の空気清浄機」作用

蜂の巣構造 図

い草一本一本の内部は、六角形が重なったハチの巣のような構造で、空気中の二酸化窒素やホルムアルデヒドなど人体に有害な物質を吸着。常に室内の空気を浄化してくれます。

2.「自然のエアコン」作用

い草は非常に高い吸湿能力を持ち、湿気の多い季節には空気中の水分を吸収し、乾燥する季節には、蓄えた水分を空気中に放出して室内の湿度を調整してくれます。

3. 夏涼しく、冬暖かい

畳はたくさんの空気を含むことができるため、その空気が夏の暑い外気や冬の冷たい外気を遮断します。冷暖房の快適な空気も外に逃がさずにとどめる働きをします。

4. 消臭作用

空気中の有害物質を吸着する畳は「嫌な臭い」にも効果を発揮。汗臭、ペット臭、トイレ臭、たばこ臭など、悪臭の原因を吸着し、気持ちのいい空気環境を整えます。

5. 音が響かない

フローリングに比べて、畳は物が落ちた時の音や足音を吸収して響かせません。テレビやラジオなどの音響機器の音も、良い具合に吸収してくれます。

6. 安心・安全

畳は弾力性に優れているため、もしもお年寄りや小さいお子さんが転倒しても、衝撃が少なく済むため安心です。

い草は長さが大事です。

“い草”のランクは、畳に使用するときの「長さ」で決まります。
長い”い草”の方が、真ん中のよい部分をたくさん使え、色や厚さを整えることができます。

短い”い草”は変色した”い草”が混ざるため、厚みが不揃いであったり、色が違って見えたりします。

お客さまの用途に合わせ、最適な畳をご提案いたします。


い草 写真。

畳の構造

畳床(たたみとこ)

畳の芯になる部分。素材の違いにより耐久年数、重量、効果、用途などがそれぞれ異なります。

畳床 断面写真

畳床 部位 写真

畳表(たたみおもて)

主原料のい草を横糸に、麻糸や綿糸などを縦糸にして織られた畳の表面部分。最近では、和紙や化学繊維などを使った畳も登場しています。

畳縁(たたみへり)

さまざまな色や柄があり、畳を補強するだけでなく、畳のデザイン性を高めてくれます。畳縁の違いで部屋の雰囲気も変わってきさます。
畳縁 写真

進化する畳

様々な畳 写真

効果はそのままに、見た目がぐっとおしゃれに!変わりゆく住宅環境やあらゆるニーズに対応するために、最近では、縁のない畳、カラー畳、刺繍畳、置き畳など、さまざまな種類の畳が商品化されています。デザイン性が高く、敷物としての機能だけでなく、部屋の雰囲気までコーディネートしてくれます。また、床暖房に対応したものも登場しています。

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